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Newton 2026年12月号

Newton 2026年12月号

発売日:2026年10月26日

価格:1,350円(税込)

ページ数:144ページ



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株式会社EX-Fusion CEO

松尾一輝

渋谷で取材に応じる松尾さん。株式会社EX-Fusionは日本を拠点とするレーザー核融合エネルギーのスタートアップとして,大阪の研究室,浜松の開発拠点,渋谷のオフィスの3拠点で核融合関連技術の開発を進める。

安友康博/Newton Press



「核融合発電」は,地上に太陽をつくる技術ともいわれる発電方式だ。原子核どうしがくっついて重い原子核になる際に生みだされる,莫大なエネルギーを利用する。太陽をはじめとする恒星が輝きつづけているのも,内部で絶えずこの核融合反応がおきているからだ。

ウランの「核分裂」を利用する原子力発電とは異なり,核融合発電は高レベル放射性廃棄物が出ないこと,そして連鎖反応による暴走リスクが原理的にないことから,「究極のクリーンエネルギー」として世界中で研究がつづけられてきた。

核融合反応の燃料となるのは,水素の同位体である重水素と三重水素(トリチウム)だ。重水素は海水中に豊富に含まれており,取りだすことができる。一方,トリチウムは核融合反応から取りだすことができる。リチウムに,核融合反応で生じる中性子を当てて,炉の中でトリチウムをつくりだすのだ。

燃料のもととなる重水素とリチウムはどちらも海水から得られるため,事実上無尽蔵であり,資源が枯渇することを心配する必要がない。

しかし,核融合反応に必要な,太陽の中心部のような超高温・超高密度の状態を地球上で人工的につくりだし,コントロールすることはきわめてむずかしい。そのため長年,実用化は困難とされてきた。

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莫大なエネルギーを生む核融合

イラストは,核融合反応のイメージだ。核融合反応とは,複数の原子核が衝突・融合して,より大きな原子核ができる反応だ。本来は正の電荷をもった重水素とトリチウムの原子核はたがいに反発し合う。レーザー核融合では爆縮をおこし,超高温・超高圧の状態にすることによって原子核どうしをはげしく衝突させ,融合させる。核融合の前後で全体の質量がごくわずかに減少し,失われた質量が莫大な熱エネルギーに変換され,放出される。

Newton Press

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協力:松尾一輝

株式会社EX-Fusion CEO

聞き手:小倉えり

編集部