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Newton 2026年12月号

Newton 2026年12月号

発売日:2026年10月26日

価格:1,350円(税込)

ページ数:144ページ

※この記事は2026年12月号(10月26日発売)の記事の一部を抜粋したものです。

監修 石原安野 千葉大学ハドロン宇宙国際研究センター教授

 

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フランシス・ハルツェン Francis Halzen

アメリカ,ウィスコンシン大学マディソン校グレゴリー・ブライト教授,ヴィラス研究教授(ともに名誉ある教授職の称号)。IceCube研究責任者。1944年生まれ。

Althea Dotzour/UW–Madison


宇宙を光速に近い速さで飛びまわる粒子を,「宇宙線」とよぶ。宇宙線は100年以上前に発見されたが,宇宙線がどの天体でどのように加速されているかは,よくわかっていない。宇宙線の起源は,宇宙における重大な謎なのだ。

宇宙線の約90%は陽子だ。宇宙線は光速に近い速さで飛んでいるため,非常に高いエネルギーをもつ。

高エネルギーの陽子が光や物質とぶつかるとき,高エネルギーの「ニュートリノ」が生まれる。ニュートリノとは,素粒子(物質を形づくる基本粒子)の一種で,ほかの物質とほとんど反応しない。そのため,遠い宇宙からくるニュートリノは,エネルギーを失ったり進行方向が変わったりすることなく,まっすぐ地球に到達する。このように,遠い宇宙からくる高エネルギーのニュートリノは「宇宙ニュートリノ」とよばれる。宇宙ニュートリノを観測できれば,ほかの観測方法では得られないデータが得られ,宇宙線の起源を解明できると期待されている。

 

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監修:石原安野

千葉大学ハドロン宇宙国際研究センター教授

執筆:鶴田智也

編集部