Newton9月号増刊 半導体の未来
※本記事は,2025年8月に刊行された臨時増刊「半導体の未来」を再編集したものです。内容は刊行当時の情報に基づきます。
シリコンなどの「半金属」からつくられる
そもそも「半導体」とは「導体」と「絶縁体」の中間的な電気の通しやすさ(電気抵抗)をもつ物質のことをいいます。「導体」とは電気を通しやすい物質のことであり,金や銅などの金属がその代表例です。「絶縁体」とはきわめて電気を通しにくい物質のことです。ゴムやガラスなどが絶縁体の代表例です。
半導体として代表的な物質は,シリコン(ケイ素)やゲルマニウムです。シリコンとゲルマニウムは「半金属」に分類される元素です。これらの元素は,不純物をまぜることによって電気の通しやすさが変わります。そのため,さまざまな性質の半導体をつくり,組み合わせることによって,電気の通しやすさを制御できるようになります。
最近では,「半導体」といえば,導体と絶縁体の中間的な性質をもつ物質のことではなく,「半導体でつくられた電子部品(半導体デバイス)」のことを指すことが多くなっています。この連載でも,基本的に「半導体デバイス」を指す言葉として「半導体」を使います。
次ページでは,半導体デバイスにはどんな種類があるのか,そしてそれぞれどのような製品に使われているかについて解説します。
監修名:昌原明植
産業技術総合研究所先端半導体研究センター長
執筆名:福田伊佐央