※この記事は2026年12月号(10月26日発売)Newton Special「大都市直下地震」の記事の一部を抜粋したものです。
2025年12月,「首都直下地震対策検討ワーキンググループ報告書」が発表されました。報告書によると,地震調査研究推進本部は,南関東地域の直下でM7クラスの地震が発生する確率が,今後30年間で70%程度と評価しています。
想定以外の場所でも巨大地震はおこりうる
報告書内では,プレート内や活断層でおきる,19地震を想定し,想定されるゆれをくわしく調べています。ただし,「19地震は,ほかの場所でおきる地震よりも発生しやすいというわけではありません」と平田名誉教授は説明します。19地震は,地震へのそなえを考えるために被害想定を算出する目的で選ばれました。首都直下地震の発生場所はあげられた19にかぎらず,南関東のあらゆる場所で発生する可能性があります。
首都直下地震で想定された19地震
2025年12月の「首都直下地震対策検討ワーキンググループ報告書」で,南関東地域のM7クラスの直下地震として想定された19地震を示しました。
制作室 吉増麻里子(国土地理院「陰影起伏図(DEM10B), Landsat8画像(GSI,TSIC,GEO Grid/AIST,courtesy of the U.S. Geological Survey), 海底地形(GEBCO)」を一部加工して作成,[全国の主要活断層帯]国土地理院 地震調査研究推進本部)
19地震のうち,最も被害が大きくなるとされたのは,...
監修:平田 直
東京大学名誉教授
監修:中埜良昭
東京大学生産技術研究所教授
執筆:梶原洵子