高病原性鳥インフルエンザウイルスの一種、H5N1ウイルスの電子顕微鏡画像=米疾病対策センター(CDC)提供
高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)が広がっている。国内では発生頻度の増加と、長期化が目立つ。世界的にも野生哺乳類の集団感染などが続く。ヒトへの感染拡大も懸念される事態に、備えの強化を求める声が高まっている。
拡大している高病原性鳥インフルエンザウイルスの主な型の一つが「H5N1」だ。過去にはヒトへの感染も報告されている。近年、哺乳類に感染するようになり、研究によってこれまでとは違う特徴もわかってきた。
世界保健機関(WHO)によると、2003年以降、26年9月上旬までに、少なくとも1003例の感染が確認されている。そのうち48%にあたる479例が死亡している。現時点までにヒトからヒトへの持続的な感染が疑われる事例や、国内でのH5N1ウイルスのヒトへの感染は確認されていない。
東京大学国際高等研究所新世代感染症センターの河岡義裕機構長らのグループは、H5N1ウイルスの病原性などを調べている。
初確認から30年、見えてきた変化
季節性のインフルエンザウイル…