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環境試料タイムカプセル棟にある展示。絶滅危惧種のフィギュアが並べられている=茨城県つくば市の国立環境研究所

環境試料タイムカプセル棟にある展示。絶滅危惧種のフィギュアが並べられている=茨城県つくば市の国立環境研究所

 絶滅の恐れのある生き物を、動植物園などで研究したり増やしたりする取り組み「域外保全」は、関心のあるテーマの一つだ。先日、少し変わった域外保全の現場を見せてもらう機会を得た。

 2階建ての施設内に飼育設備や水槽は見当たらず、生き物の気配は薄い。国立環境研究所(茨城県つくば市)の「環境試料タイムカプセル棟」だ。絶滅危惧種127種、約5千個体の体細胞や生殖細胞の試料が計約4万本、マイナス160度になるタンクで保存されている。この日も、絶滅危惧種のケナガネズミとヤンバルクイナの死体が運び込まれていた。

国立環境研究所の環境試料タイムカプセル棟に運ばれてきたヤンバルクイナ(右)とケナガネズミ=茨城県つくば市

国立環境研究所の環境試料タイムカプセル棟に運ばれてきたヤンバルクイナ(右)とケナガネズミ=茨城県つくば市

 生物多様性の保全が世界的な課題となる中、政府は2023年に、30年までの達成を目指す生物多様性国家戦略を作った。「絶滅危惧種の生息域外保全の手段の一つとして、生殖細胞や種子等の保存を進める」ことも盛り込んでいる。

 保存している細胞は、実験や研…

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