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西日本豪雨で倒壊した家屋や土砂が流れ込んだ道を歩く家族=2018年7月、岡山県倉敷市真備町、竹花徹朗撮影

西日本豪雨で倒壊した家屋や土砂が流れ込んだ道を歩く家族=2018年7月、岡山県倉敷市真備町、竹花徹朗撮影

 国連環境計画(UNEP)は2日、地球温暖化により今後数年以内に、産業革命前からの気温上昇が1.5度を超える見込みだとする報告書を発表した。1.5度は世界で合意した目標だが、このままでは今世紀末までに3度近く上昇する。報告書では、メタン対策や脱化石燃料を進め、上昇を1.8度程度までに抑えれば、大気中から二酸化炭素(CO2)を取り除く技術を大規模に導入することで、1.5度に戻すことができるとするシナリオを示した。

 報告書(https://wedocs.unep.org/handle/20.500.11822/49857)は、世界が初めて本格的な「オーバーシュート(超過)の時代」に入ったと位置づけた。1.5度を超えるかどうかではなく、どこまで超えるか、何年間超え続けるかを考える段階になった。

オーバーシュートの概念

オーバーシュートの概念

 温暖化対策の国際ルール「パリ協定」では、産業革命前からの気温上昇を「2度より十分低く、できれば1.5度に抑える」としており、1.5度は事実上の世界目標だ。

 これまでも国連や研究機関は、現在の温室効果ガス排出の削減ペースでは1.5度目標の達成が難しいと警告してきた。UNEPの報告では、現状では今世紀末までの気温上昇は2.6度、各国の削減目標を全て実行しても1.8度前後に達すると分析している。

 報告書によると、産業革命前からの気温上昇は約1.4度に達している。2024年には気温上昇が1.55度となり、初めて単年で1.5度を超えた。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、年ごとの気温変化はばらつきが大きいため20年間の平均で、長期傾向を分析している。単年で超えても目標が破られたことにはならない。それでも、世界気象機関(WMO)は、26~30年の5年間平均気温が1.5度を超える確率を75%としている。

 報告書の記者説明会で、UNEPのインガー・アンダーセン事務局長は、1.5度目標の重要性を強調。「1.5度は諦めるものではない。すべての人の持続可能な未来のために重要になる」と話した。

■「超過・ピーク・低下」の時代…

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