【GLOBE特集】思わず笑った その先に(番外編)
2014年の第24回イグ・ノーベル賞授賞式。バナナの皮の摩擦係数に関する研究で、北里大の馬渕清資教授(現・名誉教授)が物理学賞を受賞した。米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で=ロイター
「思わず笑って、そして考えさせる」研究に贈られるイグ・ノーベル賞。日本は2025年まで19年連続で受賞しており、今年も受賞者が出れば20年連続となる。日本の強さの秘密は何なのか。授賞式はスイスのチューリヒで9月3日(日本時間4日未明)に開かれる。
日本発でイグ・ノーベル賞を受賞したものには、1997年の経済学賞を受賞した「たまごっち」や、2004年の平和賞の「カラオケ」がある。最近では、23年に栄養学賞を受賞した明治大の宮下芳明(ほうめい)教授と東大の中村裕美特任准教授(現・東京都市大准教授)の研究から、減塩につなげられる「エレキソルトスプーン」が製品化されたケースもある。
受賞が途切れずに続いている理由として、イグ・ノーベル賞委員会の日本担当ディレクターを務める古澤輝由(きよし)・立教大特任准教授は、「第一に、14年の物理学賞を受賞した『バナナは本当に滑るのか』といった問いや視点の独創性。第二に、08年の認知科学賞をとった『粘菌に迷路を解かせる』など、検証するときの手法の独自性があるから」と見る。
立教大の古澤輝由特任准教授。イグ・ノーベル賞の創設者が「えらくなりすぎた『科学』をみんなが親しめるものにしたい」とあえてボロボロのタキシードで授賞式に臨んでいたのに倣い、この姿で取材に応じている=2026年6月3日、東京都豊島区、藤崎麻里撮影
■一つのことを突き詰める…