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Newton 2026年12月号

Newton 2026年12月号

発売日:2026年10月26日

価格:1,350円(税込)

ページ数:144ページ

※この記事は2026年12月号(10月26日発売)Newton Special「大都市直下地震」の記事の一部を抜粋したものです。


液状化は,地震などの強いゆれによって地下水で満たされたやわらかい砂地盤が一時的に液体のように変化する現象です(下図)。砂の地盤が強くゆすられると,地中の水圧が上がり,砂が水の中に浮いた状態になります。その後,浮かんでいた砂は沈殿し,地表に水が噴きだします。水が抜けた分の地盤が沈下するほか,傾斜のある土地では液状化した地盤が流出して地盤自体が失われることもあります。

大都市はそのなりたちから,液状化のリスクを抱えやすい場所です。大都市は多くの人が暮らせる広い平野に発展することが多く,広い平野はしばしば大きな河川が運んだ砂などが堆積することによってできました。海面を埋め立てて街の面積を広げることもあります。どちらも液状化のリスクが高いやわらかい地盤です。

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液状化のメカニズム

通常は砂の粒どうしが集まり,安定しています(1)。地震によってゆすられると,砂が地下水の中に浮いた状態になり,液体のようにふるまいます(2)。この現象が「液状化」です。その後,ゆれがおさまると,砂の間にあった水が上に噴きだし,砂の粒が密に集まり,地表面が沈下します(3)。地下の水位が高く,砂がゆるく堆積したような地盤でおこりやすいとされています。

制作室 府高航平

一度液状化がおきた土地はくりかえし液状化する

木曽三川(きそさんせん)から運ばれた堆積層からなる濃尾平野にある名古屋市や,河川に近く埋め立て地に発展した大阪市もリスクの高い地域です。加えて,大都市は複雑な地下構造をもっているため,どこでどのような被害がおきるのか予測はむずかしいとされています。

液状化がおきると,...

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監修:平田 直

東京大学名誉教授

監修:中埜良昭

東京大学生産技術研究所教授

執筆:梶原洵子