ニュートン別冊「Nyaton」増補版 ネコの科学
※本記事は、2026年2月刊行「Newton別冊 Nyaton増補版 ネコの科学」を再編集したものです。内容は刊行当時の情報に基づきます。
室内飼いのほうが寿命が長い傾向に
ネコの平均寿命は、年々長くなっています。一般社団法人ペットフード協会の統計データによると、2025年における平均寿命は16歳で、年々のびる傾向にあります。ちなみにイヌの平均寿命は14.8歳で、近年は横ばいです。20年ほど前はイヌとネコの平均死亡年齢がそれぞれ7.2歳、5.1歳だったという報告もあり(須田沖夫, 家庭動物(犬猫)の高齢化対策. 2011, 日獣会誌, 64, 22-26)、ネコに関してはここ20年で寿命が3倍以上ものびたことになります。
下図は、2010年から2025年にかけてのネコの平均寿命の推移を示したものです。平均寿命は右肩上がりとなっており、ペットの生活の質の向上や獣医療の進歩を反映していると考えられます。とくに完全室内飼育のネコの寿命が、そうでないネコよりも長い傾向にあります。
ネコの成長スピードは人間とはことなり、最初の2年間で急激に大人になり、およそ1年半で人間の20歳にまで達します。3年目以降は、「24 +(ネコの年齢 − 2)× 4」が人間の年齢という目安になります。下図は、ネコのライフステージを表したものです。大きくは、1年くらいまでが子猫期、7歳までが成猫期、7歳以上が高齢猫期になります。
ネコに多い病気は、年齢によってことなるため、ライフステージに応じた健康管理が必要になります。愛猫の年齢に応じて、飼い主が観察すべきポイントとは何でしょうか。
監修名:佐野忠士
帯広畜産大学獣医学研究部門准教授
執筆名:ニュートン編集部