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ニュートン別冊 最新予測 巨大地震の脅威 改訂版

ニュートン別冊 最新予測 巨大地震の脅威 改訂版

発売日:2026年02月17日

価格:1,980円(税込)

ページ数:176ページ

※本記事は,2026年2月刊行「ニュートン別冊 最新予測 巨大地震の脅威 改訂版」を再編集したものです。内容は刊行当時の情報に基づきます。

平均2300年周期とされてきた関東巨大地震

未来の地震を予測するには,特定の場所で,いつ,どれくらいの頻度で地震がおきていたのかという情報が重要な材料となります。1923年の「大正関東地震(関東大震災)」と,1703年の「元禄関東地震」のそれぞれについて推定された「マグニチュード(M)」と,地下の岩盤にずれが生じた範囲である「震源域」を下のイラストに示しました。

震源域

フィリピン海プレートが北アメリカプレートの下へ沈みこみ,その境界「相模トラフ」の付近で,
関東地震はくりかえし発生してきました

 どちらもM8クラスの巨大地震ではあるものの,元禄関東地震は,大正関東地震にくらべてMが0.3大きく(エネルギーは約2.8倍),震源域が房総半島の東側にまで広がった,超大型の関東地震といえます。過去の関東地震は,その震源域の広がりによって「大正型関東地震」と「元禄型関東地震」に大別されます。

 ところが,江戸時代より前におこった巨大地震は,文献が少ないため年代や規模の推定がむずかしいのです。そこで,特定の土地に残された地震の痕跡から正確な年代や規模を推定する,地質学的な研究が進められてきました。

 2017年に東京大学と産業技術総合研究所の研究グループは,千葉県千倉地域の地質調査を行いました。千倉地域の地質調査によって,元禄型関東地震についての情報のみを得ることができるのです。

 以前の調査では,大正型関東地震が平均400年に一度という周期である一方で,元禄型関東地震は平均2300年に一度という周期でおきているとされていました。しかし,研究グループは,「海岸段丘」の調査から,この想定を上まわる頻度で元禄型関東地震がおこっており,その間隔が大きくばらついている可能性があることを明らかにしました。 

次に関東で巨大地震がおこるのはいつなのか?次ページでは,地層に残された手がかりから巨大地震の間隔を導き出す最新研究に迫ります。

 

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監修名:安藤亮輔

東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻准教授

監修名:宍倉正展

産業技術総合研究所地質調査総合センター総括研究主幹

監修名:小森純希

シンガポール,南洋理工大学ポスドク研究員

執筆名:ニュートン編集部