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ニュートン別冊 地球外生命体 発見へのカウントダウン

ニュートン別冊 地球外生命体 発見へのカウントダウン

発売日:2026年04月11日

価格:1,980円(税込)

ページ数:144ページ

※本記事は,2026年4月刊行「Newton別冊 地球外生命体 発見へのカウントダウン」を再編集したものです。内容は刊行当時の情報に基づきます。

発展する星外探査技術で地球外生命体発見に挑む

 私たちの住む地球に最も近い天体は月です。最も近いといってもその距離は,地球の直径の30倍,約38万キロメートルもあります。地球に最も近づく惑星は金星です。そのときの距離は約4000万キロメートルにもなります。 私たち人類は,太陽系の惑星やその衛星を望遠鏡や探査機で調べてきました。もし地球外生命がいるとすれば,ほかの恒星のまわりにある惑星などの天体ということになるでしょう。

 では,地球から最も近い恒星は,どれくらいはなれているのでしょうか。地球から最も近い隣の恒星系は,ケンタウルス座の方向にある「アルファ・ケンタウリ」です。この恒星までの距離は,約4.3光年,なんと40兆キロメートルもあります。アルファ・ケンタウリは単一の星ではなく,AとBの二つの恒星がたがいをまわる「連星」です。さらに,そのまわりを「プロキシマ・ケンタウリ」という小さな恒星がまわっていて,三重連星をなしています。

 人類のつくった物体で,地球から最も遠くまで到達している探査機は,NASA(アメリカ航空宇宙局)が1977年に打ち上げた探査機「ボイジャー1号」で,その距離は約200億キロメートルです。これと比較すると,アルファ・ケンタウリは,すぐ隣といっても,とてつもなくはなれていることがわかります(下図)。

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 恒星間の旅には,非常に高速で航行する宇宙船が必要です。 ボイジャー1号は,太陽に対して秒速約17キロメートルの速度で今なお航行をつづけています。ボイジャー1号は,アルファ・ケンタウリへ向かってはいませんが,仮に,その速度でアルファ・ケンタウリへ向かうとしたら,到着するのに約7万4000年もかかる計算になります。

 太陽系の周辺では,恒星どうしの平均距離は2パーセク(約20光年)ほどだといいます。系外惑星に生命がいるかもしれないと予測されたとき,私たちが実際その現場に向かって調査をしたいところですが,残念ながらそれは現代の技術では不可能です。一方で,地球から生命の兆候を調査する技術が発展してきており,地球外生命探査の可能性を広げています。

 果たして,生命が存在する“第二の地球”は見つかるのか?地球外生命体が存在する可能性の高い「狙い目の系外惑星」とは?次ページでは,星外探査の最前線に迫ります。

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監修名:田村元秀

東京大学大学院理学系研究科名誉教授

執筆名:福田伊佐央